YAZAKI 過去がある。今がある。未来がある。 YAZAKI 過去がある。今がある。未来がある。

浜松工場 アロエースの溶接風景(平成25年)

EPISODE

継承する矢崎人の想い

75年経った今でも語り継がれる、先人たちの変わらない
「想い=矢崎精神」を象徴するエピソードをご紹介します。

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矢崎の教育

世界を知る、己を知る
グローバル教育は次世代にも

世界を相手に武者修行

社是に「世界とともにある企業」「社会から必要とされる企業」を掲げる矢崎グループは、早くから海外に人材を送り出し、自らの進路を自力で切り拓ける能力の育成に力を注いできた。

その片鱗ともいうべき矢崎独自の人材開発プログラムが「アドベンチャースクール」。矢崎グループに入社する高専・大卒以上の新卒内定者を対象に実施している、海外武者修行プログラムだ。途中何度か制度の変更はあったものの、基本は、自分が本気で取り組めるテーマを見つけ、自らプログラムを創り上げ、実行するというもの。1993年に導入して以来、現在まで1,200名ものルーキーたちが、36を越える国々を舞台にユニークなアイデアに挑んできた。インドでヨガを学ぶ、アフリカの孤児院に図書館を造る、カナダでセスナの免許を取る、ハワイでイルカの調教を学ぶなど、そのプランは実に自由で冒険心に満ちている。内容について、会社から要求や指示は一切ない。「それが会社の何に役立つ?」とは決していわないところが、人材開発のプロなどから注目を集める所以だろう。

「矢崎の子どもたち」も国際交流

もうひとつ、矢崎が他に先駆けて1977(昭和52)年から取り組んでいる次世代人材育成プログラムに「サマーキャンプ」がある。矢崎グループ従業員の子どもたちを対象に、社会性を学び、国際性を育む手段としてさまざまなキャンプを実施する。

◯感受性豊かな子どもたちに、新しい感覚や異文化を体験する機会を与える。

◯矢崎グループの従業員子女であることの誇りと、親への感謝の気持ちを持つ。

◯キャンプ生活を通じて環境・コミュニケーションの大切さを学ぶ。

以上がその目的である。

国内サマーキャンプ

日本の小学5・6年生を対象。団体生活を通じて規律とチームワークを学ぶとともに、キャンプ生活で環境の大切さを体感させる。これまで静岡県と、矢崎の森がある高知県梼原市で開催し、6,920名が参加している。(2015年8月現在)

海外サマーキャンプ

日本の中学2・3年生を対象に、矢崎グループの拠点がある国で実施。日本とは異なる国の文化や、現地の人々と謙虚に接する姿勢、環境の大切さなどを学ぶ。これまでタイ、メキシコ、オーストラリア、中国で開催。1985(昭和60)年から累計で4,637名が参加している。

サマーキャンプ in Japan

14歳から15歳の海外従業員子女たちを日本に招いて行うキャンプ。日本の文化、歴史、習慣などを体験し、自国との違いを理解する。1988(昭和63)年に始まり、矢崎のグローバル化の進展に伴って参加国や人数も増加。これまでに40カ国から3,505名が参加した。毎年の参加者が300名に及んでいる。

これらのプログラムは矢崎グループの若手を中心とする社内ボランティアによって運営されている。キャンプ中、親が恋しくなって泣く子どもや、ルールを守れない子、体調を崩す子、日本の習慣が理解できない子などのケアをしながら、スタッフ同士、力を合わせてプログラムを予定どおり進行させていく。スタッフたちもまた、大きく成長していくようだ。