NO.03

藤田さん

ものづくり事業統括室 ものづくりリソースセンターNYS推進企画部

前職の経験を生かしつつ、スキルアップを目指して転職

私は前職のIT会社で、RPAツールを利用した業務効率化活動を担当していたことがあります。RPAはRobotic Process Automationの略で「ロボットによるプロセスの自動化」という意味です。この知識をものづくりの会社で生かしてみたいと思ったことが、矢崎を志望した理由です。人を大切にする企業風土に魅力を感じたことと、面接で「やりたいことをどんどん発信してほしい。会社はそれをしっかりフォローします」との心強い言葉をもらったことで、ここで働きたいという意欲が高まり入社を決めました。

ミッションは業務改善の考え方を世界の全拠点へ伝えること

私の部署の最大のミッションは、NYS(New YAZAKI System)を国内外の全拠点に浸透させることです。NYSは生産ラインのムダを徹底的に排除するために確立したトヨタ生産方式(TPS)を基本として、2000年より矢崎全社で推進されているものです。目の前の業務をただ行うのではなく、いかに効率良く高品質なものづくりができるかを常に考え、変化し続けることが重要だという考え方を、全従業員が共通認識として持つようになるための教育研修を行っています。私は事務局として現場に出向いて改善の種を見つけ、専門講師を招いた研修を企画運営する仕事を担っています。

また私たちは、製造現場に必要な5S、作業免許制度、変化点管理を全社標準化させる取り組みも行っています。今は部署により規定が異なるため、会社として基軸となるグローバル規定を作ろうとしています。標準化された規定は世界の各拠点に展開して定着を目指します。「基点に立ち戻って基本~基準を作成して、ものづくりの基盤(基礎)を定着させる活動」であることから「基(もと)の定着活動」と呼ばれています。
間接部門に対しては業務フローを洗い出し、その一部もしくは全てにRPAを導入しようとしています。今まで人間が行っていた作業をロボットに代替させることで、業務の効率化・自動化が実現し、生産性が向上します。人手不足が解消されて、人にしかできない創造的な仕事に集中できるようになります。人的ミスの防止やコスト削減にもつながるため、現在は会社が推奨する既存のRPAツールを自社向けにカスタマイズして使っていますが、新しいツールも積極的に取り入れていきたいと思っています。他の部署や従業員の改善を推進するばかりでなく、自分自身も常に改善の意識を持って業務にあたるようにしています。

人との関わりが自分を変えて、モチベーションの源になる

まだ社歴が浅い私に仕事を任せてくれるのが嬉しくて、やれるかどうか迷っている暇があったらとにかくやってみようという「巧遅拙速」の精神で何事にもチャレンジしています。周囲には向上心が高く積極的な人が多いため、日々刺激を受けています。私はこれまで自ら主張するタイプではありませんでしたが、若くても経験が少なくても意見を受け入れてくれる雰囲気が会社全体にあるおかげで、少しずつ自分の考えを発信できるようになってきました。
最近の私の挑戦は「オフサイトミーティング」の企画運営です。社外で気楽に真面目な話をしてクリエイティブなアイデアを出そうという試みです。第1回は「より働きやすい環境にするには?」をテーマに、ものづくりリソースセンターに所属する約120人の中から6人の若手従業員を選出して熱い議論を交わし、実際に出たアイデアを形にすべく活動しています。
日頃の業務でもオフサイトミーティングでも、チームワークで物事を成し遂げることに大きなやりがいを感じ、人との関わりが自分のモチベーションになっていることを改めて実感しています。