NO.04

榎本さん

経営企画室 経営戦略・調査部

新規事業の企画から仕事に取り組む姿勢を学ぶ

私は事業の「柱」を作る人になりたいという夢を描いて矢崎に入社しました。最初に配属された企画室では幸いにも新規事業の企画立案に携わることができ、その一環で「ボトムアップ活動」を立ち上げました。これは部署内で募った新規事業のアイデアからビジネスとしての有効性や実現性を検討し、策定した事業計画を経営層に提案する活動です。例えばグループ会社の熊本部品で生産しているベビーリーフの規格外品を有効活用したドッグフードは、この活動から生まれて商品化されたものです。大きな組織でのボトムアップは難しいだろうと思っていた入社前のイメージとは異なり、矢崎では若手従業員の意見も積極的に取り入れてくれるので、臆せずチャレンジができました。
その後、組織の統廃合もあり経営戦略調査の担当へと業務が変わりましたが、新規事業企画で培った発想や他部署とのつながりが今の業務にも生きています。特に車載機器や材料開発の部署とは定期的にコミュニケーションを取って、実際の部品や素材を見せてもらいながら自動車業界の最新動向を把握しています。

興味があれば即実行!自ら機会を捉えるのが、成長の秘訣

私が現在携わっているのは、主にマクロ環境に関する情報を収集してその動向を調査し、今後の予測を立てて社内へ発信する仕事です。最近の注目は、自動車業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展です。CASE やMaaSが浸透し、自動車への価値観や移動の概念が急速に変化する世の中で、他社はどのような動きをしているのか、矢崎はどのような方向を目指すべきか等を、様々なトピックで調査分析しています。経営判断に役立つ情報をいち早く入手し提供できたときには、大きな達成感を感じます。
また、グループ会社の矢崎エナジーシステムで進行中の「子供たちの健康を守るインドネシアでのBOP※衛生改善事業」に参加しており、自社内で殻にこもって仕事をするのではなく、グループ内を飛び回りながらいろいろな人と交わり仕事をしています。このBOP衛生改善事業はスラム街で貧困に苦しむ子供たちの衛生状態を改善する新規プロジェクトで、私は企画要員として現地調査を行いながら、実現性の高いビジネスモデルを探っているところです。単に儲かる事業だけをやるのではなく、こういった社会が抱える問題に取り組むのが矢崎の特徴です。社是の実現にも直結することから、大きなやりがいを感じています。
日々の業務に加えて、矢崎には成長や交流を促してくれる機会がたくさんあります。例えば私が3年連続で指導員として参加したサマーキャンプは、従業員の子供たちに自然体験学習や矢崎の工場見学をしてもらうプログラムです。全国の拠点から集まった仲間とともに企画から運営まで全てを担い、リーダーシップやマネジメント力が鍛えられました。また、普段なかなか会えない同世代との交流ができ、人脈も広がる良い経験でした。他にも社内運動会(オール矢崎体育大会)は職場対抗種目や家族参加型種目もあって楽しいのはもちろんのこと、上司・部下・他部署の仲間と仕事の垣根を越えた関係性が深まり、組織の一体感も醸成される絶好の機会です。

Base of the Pyramid(低所得者層)の略

変化を先取りして未来を予測する、やりがいのある仕事

日本が目指す未来社会Society 5.0では、サイバー空間と現実世界をつないで様々な問題を解決し、暮らしやすい社会を作ることを目的としています。自動車産業においても、工場では生産計画から製造までの全工程をロボットが行い、クルマを運転する際にはAIが行き先までの最適なルートを分析して、自動運転で車両が移動するような、そんな世界に変わりつつあります。このような大変革の中では、矢崎らしさや変えてはいけない価値観は大切に残しつつ、時代の流れに対応して変えるべきところは柔軟に変えていかなければなりません。私が担当している調査業務も常に見直し、依頼に対して情報を集めて提供するだけではなく、世の中の変化をいち早く先取りして矢崎として取るべき打ち手までを考えながら、経営層のみならず現場に対しての提言につなげたいと考えています。