トップメッセージ

社是の実現が矢崎のサステナビリティの原点
矢崎グループ(以下、矢崎)は、社是である「世界とともにある企業」「社会から必要とされる企業」を実現していくため、さまざまな取り組みを進めてきました。サステナビリティについて語る際にも、この社是に立ち返ります。
企業は、社会的な必要性が認められなくなれば存続が難しくなります。社是を軸とし、社会的な存在意義を常に見つめ直しながら、企業として存続することが、すべてのステークホルダーにとって大きな意味を持つと矢崎は考えています。主力事業であるワイヤーハーネスをはじめ、電子機器やガス関連機器、電線などの製品、そしてさまざまなサービスを通じて、多様な価値をお客様に提供し続けることで、社会的価値を創造し、社是の実現を図ることが矢崎のめざすサステナビリティの原点です。
自律的なサステナビリティの実践に向けて
昨今、環境に配慮しながら限られたエネルギーや資源をどのように活用するか、事業の継続性をどう確保するかという観点から、従来のCSRを超えた企業の「自律的なサステナビリティ」が求められています。特に、2022年に社長に就任して以来、ステークホルダーとの対話を通じてその必要性をより強く感じています。
サステナビリティは、社会の要請に応えるという受動的な面にとどまらず、社会の持続的な発展と企業の持続的な成長を同時にめざすという考え方に基づいています。そのための自律的な取り組みとして、社会の要請、ステークホルダーの要求をしっかりと把握・理解しつつ、企業自身が持続的に成長を続けるための取り組みを一つひとつ重ねていくことが重要です。これを怠ると企業としての社会的役割が希薄になり、存在意義が失われかねません。
これらの考え方を整理し、今回改めて矢崎の存在意義や企業として今後どのように存続・成長すべきか、企業としてのその目標を明確にするために、「サステナビリティ方針」を制定しました。また、矢崎がなぜサステナビリティに取り組むのか、その想い、活動の姿勢をわかりやすく表現した「サステナビリティストーリー」も制定しています。
矢崎にとってのものづくり、ことづくり
サステナビリティストーリーの中で、 業界トップクラスの「ものづくり」技術と、AI・デジタル技術を活かした「ことづくり」の両輪で 、安全・安⼼で快適なモビリティの普及と最適なエネルギーの供給を⽀える多様な製品・サービスを創造すると謳っています。その根底には、お客様が求める目に見えない価値を的確に把握し、それを矢崎ならではの形で提供するという強い想いがあります。お客様が何を必要としているのかを深く理解し、それに最適な手段で応えることを重要な使命と捉えています。
ステークホルダーの皆さまへ
私としては矢崎がステークホルダーの皆様のHAPPYに貢献できる企業であり続けることをめざしています。すべての従業員がサステナビリティ方針、サステナビリティストーリーを理解し、会社と一緒になって悩みながら取り組みを展開してもらいたいです。その結果、社是が実現し、世界中の皆様のHAPPYに貢献できれば、これほど嬉しいことはありません。
ステークホルダーの皆様には、ぜひ私たちの活動への賛同とご協力をいただきたいと考えています。今後とも矢崎へのご理解とご支援をお願い申し上げます。
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本内容は、サステナビリティレポート2024の社長メッセージから抜粋しています