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コーポレートシンボルの変遷
矢崎グループのコーポレートシンボル
「アローマーク」に込められた想い、そのルーツとは。
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未来に放たれた深紅のアロー
時代の変遷とともに変化を遂げてきた、矢崎グループのコーポレートシンボルの由来と、マークに込められた想いをご紹介します。

コーポレートシンボル
アローマークの成り立ち
未来に向かって真っ直ぐに突き進む深紅の鋭い矢先。矢崎のアローマークは、国内はもとより広く世界中に展開する矢崎グループの工場やオフィスに掲げられ、地域社会の人々からわが町の企業を代表するロゴマークとして親しまれています。また、あらゆる矢崎製品に品質の証しとして刻印されて、消費者からの信頼の目印となっています。
このマークが生まれ、社章として特許庁から許可公告されたのは昭和28(1953)年5月のこと。その2年前から矢崎は設立10年を期して、新社章の検討を始めています。目指したのは、斬新でフレッシュなイメージ。それまでの社章は、ひし形の中央に矢崎のY、左にエレクトリックのE、右にワイヤのWを配置したもので、ヤザキ・エレクトリック・ワイヤすなわち矢崎電線を示していました。
新デザインのアイデアを出したのは創業社長の矢﨑貞美です。「旧社章の左のEの形が三本束ねた矢崎の“矢”に似ている。これで行こう!」。三本束ねた矢は折れにくいことから、結束の大切さを諭したとされる戦国時代の名将・毛利元就の故事を踏まえたものでした。マークの制作にあたっては、社外のデザイナーなど専門家の手助けは一切受けず、当時の部長を中心とした社内スタッフだけで思案を重ねました。社内公募のアイデアも参考にしながら力を結集し、ようやく完成を見たのが、現在のアローマークです。
非公式の伝聞資料より
- 1.
- 深紅のカラーは情熱と団結を。
- 2.
- 上部の水平線は一視同仁。すなわち社内に学閥、派閥のない平明な人間関係を表す。
- 3.
- 下部の斜線は、目標に向かって常に適正な上昇角度で無理のない成長を目指す。
- 4.
- 右端の三つの突出部は、当時(昭和26年以降)の主力三工場(荒川区尾久、静岡県島田と鷲津)の結束を表す。
以上が当時のデザイン・コンセプトのようです。未来に向けて放たれた、深紅のフライング・アローをイメージさせる力強い躍動感。マークに込めた矢崎パーソンたちの意気込みや情熱が、半世紀を有に越えた今もひしひしと伝わってくるようです。
(矢崎グループ50周年史により再録)
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